仕事の考え方を変える方法|職場で考え方の違う人との付き合い方

職場などの組織に所属していると、自分とは考え方が違う人が多くいることに驚く事もありますね。日常生活における価値観の違いなどは許容できますが、特に仕事に対する考え方が違うと一緒に活動する上でやりにくくなってしまいます。そこで今回は自分の考え方を変える方法、またどうしても考え方が違う人と一緒に仕事をするにはどうすれば良いかをお伝えしたいと思います。
仕事の考え方は人それぞれ違うことを理解する
仕事に対する考え方というのは、人それぞれ違います。お金の為に働いているという人が多いかもしれませんが、特に仕事ができる人の中には、仕事そのものを楽しんでいて、自分の生活、人生の一部ととらえている人も多くいます。
そのように様々な価値観、仕事観を持った人が集まって、同じ職場で働いている訳です。
まずは、それを理解することが大切です。自分と同じような考え方を皆がしていると考えていると、職場の仲間の行動が「上司に気に入られるためにゴマすりをしている」「自分のお金のために必死になっている」というように見えてしまいます。そうなると同じ方向を向いて仕事をするのがしんどくなったり、上手くいかなくなってしまいます。
仕事に対する捉え方を変えてみる
いわゆる人生の価値観というのは簡単に変えられるものではありません。それは自分自身の仕事に対する根本的な意義は変わらないという事を意味します。「それなら、どうやって・・・」と思う方も多いと思いますが、仕事の考え方を変えるというのは言ってみれば「仕事や職場に対する捉え方を変える」という方が正確かも知れません。
自分の根本的な仕事の目的や価値観というのを変えるのではなく、様々な考え方の人がいる事を理解したうえで、捉え方を変えていくわけです。各個人はそれぞれ価値観が違うため、それぞれの全てを理解するというのは難しい事かも知れませんが、そういった様々な人で構成される組織そのものの動きを理解することは出来ると思います。まずは、価値観や根本的な考え方を変えるということではなく、仕事全体に対する捉え方を変えてみてはいかがでしょうか。
考えの違う人とどう付き合うべきか?
前述したように考え方、価値観というのはそう簡単に変わるものではありませんので、どうしても職場内で考え方の違う人というのは出てきてしまいます。大きく分けると3つしか付き合い方はありません。
・相手に同調する
相手の考え方を理解して同調するのが、最も穏便な付き合い方でしょう。しかし、明らかに自分だけが我慢しているようだと、ストレスが溜まるばかりで自分が不幸になってしまいます。また、周囲の人がその考え方に「どう思っているか?」も重要なポイントです。周りから反感を買うような考え方に無理に同調してしまうと、自分が周りから勘違いされる事にも繋がってしまいます。
・自分の考え方を相手に伝える
思い切って、自分の考え方を相手に伝えましょう。もちろん相手とは考え方が違う事が前提ですので、平たく言うと議論をするという事になると思います。そこで相手の考え方を十分に理解して(必ずしも納得する必要はありません)、自分の意見をぶつけて議論することです。それによって相手が理解してくれるか、自分が納得できるかもしれませんので、最も建設的な選択肢と言えるでしょう。
・無視する
どうしても相手の事を理解できない、また相手も自分のことを理解できないという事であれば、もう無視するしかありません。仕事を進める上で価値観をぶつけ合って喧嘩しても全く生産性はありませんので、そういう時は無視してしまうしかありません。ただし、何も解決できない消極的な方法ですので、あくまで最後の手段として行う必要はあります。
自分の考え方を根本から変える方法
今まで生きてきて完成してしまった価値観を変えるのは簡単ではありませんが、絶対に無理という訳ではありません。最後に自分の仕事に対する考え方を根本から変えてしまう方法をお伝えしたいと思います。
・仕事をする目的を変える
仕事をする目的が変わってしまえば、当然、仕事に対する向き合い方や考え方は変わるものです。意識して変えるのは難しい事かも知れませんが、多くの人が結婚や子どもが生まれるなど、人生の転機を迎えた時に自然と出来ているというのも事実です。自分の贅沢に使うお金の為に働いている人と、家族を守るために働いている人とでは、会社や仕事に対する考え方は全く違うと言えます。
・私生活を大きく変える
結婚などの要因があれば簡単に変える事はできますが、人生の大きなイベントがなくても生活スタイルを変える事は可能です。休みの日に趣味に没頭する、アフターファイブの過ごし方、ルーティーンをガラッと変えてしまうなど、仕事とは直接関係のない事を大きく変化させてみる事は一つの方法と言えます。例えば趣味で知り合った人やプライベートで飲みに行っているときに知り合った人との会話の中で自分の考え方が変わることも少なくありません。職場で「考え方を変えろ!」と言われると意固地になって変えられないという人でも、全く仕事に関係のない人からの助言であれば素直に聞けるものです。
・転職する
大きな決断となってしまいますが、職場環境を大きく変えてしまうというのも大きな手です。組織には、それぞれ風土があり、会社によって風土は全く違います。前の職場で当たり前だったことが新しい職場では禁止されていたり、その逆もあるでしょう。前の職場で働くうちに自分の考え方が固まってきたのと同様に、新しい職場では、また違った考え方が身についていきます。
また、組織を構成する仲間がまるっきり変わってしまうため、自分の姿勢や考え方に対しての周囲の反応も大きく変わってきます。転職というのは非常にリスクのある決断ではありますが、どうしても会社の考え方と自分の価値観が合わないという場合には無理をせず、出来るだけ若いうちに職を変えてしまうという事も必要になってきます。
まとめ:頭で考えるよりも行動することが大事
今回は仕事に対する考え方についてお伝えしましたがいかがだったでしょうか?考え方が違う同僚との付き合いや、自分の考え方そのものを変えてしまうというのは、簡単な事ではありません。多くの人は考え方を変えようと一生懸命、頭で考えてしまいがちですが、いくら考えても根本の価値観というのは変わらない物です。逆に考えれば考えるほど、煮詰まって凝り固まってしまう事の方が多いと言えます。
そういう場合には、何らかの行動を起こして、自然と自分の考え方が変わるきっかけを作ってしまう方が簡単だったりします。考え方というのは、内的要因ではなく外的要因で変わることの方が多いといのは、皆さんも人生経験の中でご存じなのではないでしょうか?