PTAに入りたくない!でも退会するとどうなってしまうのか?

最近、PTAに対する風当たりが強いですね。任意加入だとか、強制加入は憲法に違反するだとか、専門家も色々言っています。でも例えば「憲法違反だ!」とか言ってる専門家は子育ての事や学校の事情なんかも全く分かってないんじゃないか・・・という訳で、今回はPTAを退会するとどうなるかを解説したいと思います。
なぜPTAに入りたくないのか?
まず初めに「なぜPTAに入りたくないのか?」について、僕の独自調査の結果をお伝えしたいと思います。下のランキングは、PTAを辞めたいと言っている保護者の方々にインタビューした結果の「辞めたい理由ベスト3」です。
【PTAに入りたくない理由】
第1位:忙しいのに半強制的に参加させられるのが嫌
第2位:役員をやりたくない
第3位:子供のためになっていると思えない
どうですか?まあ、だいたい予想通りといった所ですかね。
また、これらの理由を述べると同時にほぼ全ての人が「任意加入!」「憲法違反!」と言います。まあ、そういった情報だけは良く調べているんですよね。
PTAには入らなくても良いのか?
結論から言ってしまうと入らなくても良いです。
PTAって単なるボランティア団体ですからね。ボランティアを強制することの方が違和感ありますよね。
「じゃあ、PTAに入らないデメリットはあるの?」って聞かれることも多いのですが、これは実は個人の感じ方の問題なんです。という訳で、これはデメリットではないのか?っていう事をいくつか紹介します。
学校の活動に口出しする機会が激減する
新米パパ、ママが思っている以上に学校とPTAとの繋がりは深いです。PTAの歴史や、そもそも「Teacher(教員)」も会員であることを考えると当然ですね。
となると、学校側もPTAからの意見は無視できないってなる訳です。 非会員の親御さんが単身で校長室に怒鳴り込んだら、それこそ「モンスターペアレント」扱いされます。一方でPTAを通して校長や教頭に意見をすれば、少なくても話は聞いてくれ、場合によっては方針を転換してくれることまであります。
他の保護者との付き合いが希薄になる
保護者同士の付き合いもPTA活動を通じて始まることが多いです。そもそもPTAに入らなかった場合、会員の保護者からすると「誰?」って感じになります。保護者ネットワークでは「先生の評判」「学校側の本音」「〇年生では△を準備した方が良い」など重要な情報が共有されていますが、その情報が入って来なくなります。
先生に顔を覚えてもらえない
PTAで学内をウロウロしていると嫌でも先生と顔を合わせる機会が増えます。
さらに、学校と共催のイベントでは先生と一緒に作業することも増えますので、かなり仲良くなります。(ちなみに僕は校長や教頭と飲みに行ったりします)
PTA非加入だと先生からも覚えられにくいですので、先生によっては子どもへの接し方を変えられるかも知れません。(本当はそういう事があったらダメなんですけど、先生も人間ですからね)
退会すると子どもにデメリットはあるのか?
PTAを辞めてしまう、もしくは最初から加入しないとなると、子どもには確実にデメリットになります。
「卒業記念品がもらえなくなる」「PTA主催の行事に参加できなくなる」などと良く言われていますが、それはありません。なぜなら、PTAは「全ての子どものための任意ボランティア団体」だからです。一部の学校でそういったデメリットもあるようですが、これは僕に言わせるとPTAの本質を分かっていないだけです。
では、デメリットがないのかとなると、そういう訳ではありません。
先述したように、保護者ネットワークからの情報や、先生の対応がそれです。
保護者ネットワークの情報がなくても、先生から良い扱いを受けなくても、親にとっては何ら不利益はありませんが、子どもにとっては大きな不利益となってしまいます。例えば、親に情報が来ないばかりに、我が子が一人だけ、持っているものが違うという事が起こってしまったら可哀想だと思いませんか?
まとめ:子どもを第一に考えているかどうか
結局のところ、PTA自体が「子どもの為のボランティア団体」なので、子どもの為の活動や保護者同士の情報交換、学校とのやり取りをしている訳です。
PTAを辞めてしまうのは親にとっては簡単でデメリットもないわけですが、それにより不利益を受けるのは我が子であることを忘れてはいけません。
親は自分の都合や感情で子どもの事を決めてはいけません。
我が子が可愛いなら、PTAには加入しておいた方が良いでしょうね。
忙しいなら忙しいなりに活動に参加したり、無理に役員をやらなくても良い方法もあります。それはまた次の機会に!