PTA役員の一言あいさつで大切な事と文例

PTAプレート

PTA役員や委員になると、総会や委員会などで挨拶を求められることがあります。あまり人前で話すことが得意でない方や、今までそういった経験のない方は緊張して何を話してよいかわからないとなってしまう事もあるかと思います。そこで今回は役員の一言あいさつで押さえるべきポイントをお伝えしたいと思います。最後には文例を紹介しますので参考にしてくださいね。

自己紹介は必ず入れる

一言あいさつで一番重要なのは自己紹介を入れるという事です。目的が顔と名前を他の人に知ってもらうことなので当然ですね。といってもお父さんやお母さんの個人的なことを言う必要はありません。最低限、子どもの人数、学年と自分の名前ぐらいは入れるようにしましょう。少し気の利く人であれば、少しだけ自分の近況や趣味の話を入れる人もいますが、あまり長くなり過ぎないようにしましょう。

決意表明

やりたくて役員になったわけではないという人がほとんどだと思いますが、ある程度のやる気を見せる事も大切です。単純に「頑張ります」という気持ちが伝われば良いので、「早く仕事に慣れて頑張りたいと思いますので、宜しくお願い致します。」ぐらいの言葉があると良いでしょう。明らかに「イヤイヤやらされてます」というようなニュアンスにならないように注意をしてください。

言い訳

「どういうこと?」と思う人も多いかもしれませんが、これは非常に重要です。「下の子が小さいのでご迷惑をおかけするかも知れませんが」や「仕事をしていますので、集まりに参加できないこともあるかも知れませんが」など、一見すると言い訳のような事もしっかりと伝えておいた方が良いです。万一、役員の集まりや作業に参加できなくても、初めの挨拶で「出来ない理由」を言っておいた方が、周りの人も肝要になります。あまり自身がない人ほど、こういったことを一言入れておいた方が良いでしょう。

時事ネタ

これはどちらでも良いのですが、少し時事ネタを入れて情報通であることをアピールしておくとその後の仕事を進めていくうえでスムーズになることもあります。というのも、PTAを構成しているのは主婦、つまり中年女性です。多くの人がゴシップや噂話が好きなのです。これは今も昔も変わりませんね。という訳で、ワイドショーでやっているような時事ネタで子育てなどに関係する動きがあった場合には少し入れて見ると周囲との距離を一気に詰める事ができます。

ちょっとした情報

学校や地域に関するちょっとした情報を織り交ぜるのも良い方法です。これも時事ネタと同じくお話し好きの主婦で構成されているPTAならではと言えますが、地域の情報や学校の情報、担任の先生の情報などを少し織り交ぜていくと、そういうネタが好きな人が自然と話しかけてくれるようになりますし、情報通というイメージができれば、相談を受けるなど、より周囲と仲良くなるチャンスができます。PTAは最低でも1年間の活動期間となりますので、最初の挨拶で、できるだけ過ごしやすい環境を整える事も重要になってきます。

文例の紹介

それでは上記のポイントを押さえた文例を紹介したいと思います。人によって状況も違いますし、周囲の雰囲気によって長さも変わってくると思いますので、適当にかいつまんでお使い頂ければと思います。

(自己紹介)

〇年生の息子と〇年生の娘がおります、〇〇と申します。現在は専業主婦ですが、結婚するまでは5年間ほど事務の仕事をしてましたので、パソコンの扱いには慣れています。パソコンの使い方などが分からない場合など一声かけて頂ければお役に立てるかも知れません。

(決意表明)

PTA役員をするのは初めての事ですが、出来るだけ仕事を早く覚えて、子どもたちの為にしっかりと活動できるように頑張りたいと思います。

(言い訳1)

まだ下の子が2歳で、自分の母親の介護もありますので、急に集まりに参加できなくなったり、子どもを連れての参加となりご迷惑をおかけすることがあるかも知れませんが、出来る限り頑張りますので、少し大目に見て頂けると幸いです。

(言い訳2)

パートではありますが、仕事をしながらのPTA活動となりますので、少し早めに帰ったり、逆に来るのが少し遅くなったりという事もあるかも知れませんが、可能な限り休みを取って参加したいと思っていますので、作業がある日などは早めに教えて頂けると助かります。

(時事ネタ1)

最近はPTA不要論など、色々なニュースがあり、風当たりが強いPTA活動ではありますが、皆さんが少しでも負担が少なくなり、子ども達にもデメリットが出ないよう、しっかりした活動計画を作り、来年、再来年と残していけるような○○小学校PTAを作りたいと思っています。

(時事ネタ2)

先日もニュースになっていましたが○○県で小学生の列に車が突っ込むという事故が起こっていました。やはりPTAの最大の仕事は子どもたちの安全を守るという事だと思います。通学の安全を守るためPTAが出来る事を考え、実践していければと考えています。今年度中にどこまでできるかは分かりませんが、皆さまご協力をお願い致します。

(ちょっとした情報1)

先日、自治会長の○○さんとお話する機会がありましたが、自治会の方でも高齢化など問題が山積みの様です。自治会もPTAとの協力を望んでいますし、PTAとしても自治会と上手く付き合っていけばより、子どもたちの為に出来る事が増えるのではないかと思います。自治会との協力を軸とした、より親の負担が少なく、かつ子どもたちの為になるような活動に変えていけたらと思っています。

(ちょっとした情報2)

校長先生とお話する機会があったのですが、例年の猛暑の影響もあり今年の夏休みのプールイベントを中止するかもしれないとの事でした。プールがなくなってしまうと子どもたちの楽しみが一つ減ってしまう事になりますが、安全第一なので仕方ないですよね。代わりに室内で出来る何らかのイベントを企画できればと思っています。

まとめ

いかがだったでしょうか? 人前に出るのが苦手な人にとっては、一言あいさつをすると分かるだけで億劫になってしまいますが、みんな同じような気持ちで集まったボランティアがPTAという組織です。あまり緊張して「良い事を言おう」とするのではなくて、簡潔に思いを伝えるぐらいでちょうどよいと思いますよ。近々、一言あいさつがあるという方、頑張ってくださいね!